宣教にともなうリスク

キリスト教の他宗教と違うところは、改宗が不可逆的であるというところです。ですから、どの国においても宣教の初期段階においては、非常に危険視されますが、キリスト教国においてそのような政策がとられることはありません。例えば、ドイツでは時期的に微妙ではありますが、ISの事件がなかったと想定すると、信仰の観点からイスラム教国からの難民が流入してしてきたからといって特別な政策をとる必要はありません。ところが、一方で、イスラム教国家であるアラブ首長国連邦ではイスラム教徒がキリスト教徒に改宗することを厳しく禁じています。おそらく死刑だと思います。このように両者を比較してみるとキリスト教への改宗の不可逆性が浮き彫りになって見えると同時に、他宗教国家がその不可逆性をいかに警戒しているかということがよくわかるわけです。日本では、江戸時代に隠れキリシタンを厳しく取り締まったことは、皆さんよくご存知だと思います。このクリスチャンの性質についてキリストは「塩でさえ塩気を失ったならそれはどうなるだろう。」と言っています。皆さんご存知のとおり塩が塩気を失うことはありません。キリストの言っていることなので手前味噌ではありますが、私の個人的な実感としてもそれは事実です。ですから、非キリスト教国家では、アラブ首長国連邦や江戸時代の江戸幕府のように、それを脅威と見る場合もあるわけです。ですから、宣教の初期段階おいては、いろいろと大変なことが起きかねないということが現代の日本でも言えると思います。

キリスト教の概要

キリスト教に関する基本的なことをまとめておきました。

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