右の手のすることを左の手に知らせてはならない
この言葉は新約聖書のマタイの福音書の第6章に出てきます。一般的には、キリスト教徒は善行を行うものだというイメージがありますので、この言葉はキリスト教の精神と一見、矛盾しているように思えますが、キリストは次のように言っていることからこの言葉を理解することができます。「さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。」これは、つまり罪の赦しを得られない、あるいは永遠の命を得られないということを意味しています。ということは、この言葉は改宗前、洗礼を受ける前の人々に対する教えであることがわかるわけです。ですから、これから洗礼を受ける方は無理に善行を行わたない方がいいということです。キリスト教においては偽善は最大の悪とみなされます。
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