悔い改めのイメージ
私たちは洗礼においてそれまでに犯してきた罪を赦(ゆる)されるわけですが、その前提になるのはそれまでの罪を悔い改ることです。逆に言うと罪を悔い改めた時点で、その人が改宗することは時間の問題だと言ってよいと思います。そこで問題になるのは、何を悔い改めるのかということですが、それを教えてくれるのが、その人の代父母であったり聖職者であったりするわけだと思います。そういう意味で代父母選びというのは、洗礼を受ける上で大変大事なことだと思います。洗礼を受ける際の聖職者の役割も忘れてはいけません。私は、偶然、両方に恵まれましたが、大事なことは何を悔い改めるのかを知ることです。そういう意味でヒントになればと思い一つの絵を紹介したいと思います。マグダラのマリアと言って、元は娼婦であったと考えられている人物ですが、イエスの足に接吻をして涙を髪でぬぐうというシーンがルカの福音書の第7章にでてきます。人々は「罪深い女なのに」と言ってイエスの反応を見守りますが、イエスは「赦されることが多ければ愛することも多い」と言って彼女の信仰をほめたたえます。その信仰の裏にあるのが悔い改めです。ですから信仰と悔い改めとは表裏一体だと言ってもよいと思います。マグダラのマリアの悔い改めを描いたのがカラバッジオの次の絵です。これから洗礼を受けるかたの参考になればと思います。
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